【立春】2027年はいつから?旬の食材と季節を感じる丁寧な暮らし方
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2027年の立春と基本知識
2027年の立春は2月4日
2027年の立春は2月4日です。立春(りっしゅん)は二十四節気の最初を飾る節目で、毎年2月3日か4日に設定されます。地球の公転周期の関係で日付が変動するため、年によって異なるのです。この日を境に、暦の上では春が始まります。
「立春」が一年のはじまりとされる理由
「立」は「始まる」を意味し、立春は文字通り「春が始まる日」です。旧暦では太陰太陽暦の1月1日が正月とされていましたが、立春は二十四節気の最初の節気であり、暦の上では春の始まり、また季節的な一年の始まりとして重んじられてきました。グレゴリオ暦では1月1日が新年ですが、自然のリズムに合わせた暦では、立春こそが「本当の一年のはじまり」と考えられています。
現代でも学校の新学期や多くの企業の年度始まりが春に設定されているのは、明治政府が定めた会計年度や当時の徴兵制度、そして税制上の都合や諸外国の会計年度からの影響といった歴史的・制度的な背景によるもので、春が「門出」の象徴として日本人の心に深く根付いたのは、むしろこれらの制度が定着した結果として、後から文化的なイメージが結びついていったからと言えるでしょう。
二十四節気における立春の位置
二十四節気は太陽の黄道上の位置によって季節を24に分けたもので、古代中国で生まれ、日本の農耕生活に深く組み込まれてきました。立春はこの24の節気の中で最初のものとなり、一年の季節サイクルの起点です。約15日ごとに巡る各節気は、気候の変化や動植物の様子を細かく捉えるための知恵が詰まっています。
春の訪れを示す「七十二候」
立春は、さらに細かく3つの「候」に分けられます。各候は約5日ずつで、詩情豊かな表現で季節の特徴を表します。
初候:東風解凍(はるかぜこおりをとく)
立春を迎えてすぐの最初の候です。春の訪れを告げる東からの風が吹き始め、川や湖の氷が溶け始める時期を表しています。まだ空気は冷たいですが、日差しは少しずつ力を増し、風の中に春の気配を感じ取ることができます。
次候:黄鶯鳴く(うぐいすなく)
春を告げる鶯が山里で美しい声で鳴き始める頃を指します。「ホーホケキョ」という独特の鳴き声で、人々に春の訪れを知らせてくれます。この時期はまだ「さえずりの練習」の段階ですが、かすかな声に耳を澄ませば、春の訪れを心待ちにする風流な気持ちを味わえるでしょう。
末候:魚上氷(うおこおりをいずる)
水がぬるみ、張っていた氷が割れて、その間から魚が姿を見せ始める時期です。冬の間、水底でじっとしていた魚たちが、春を感じて活発に活動を始める様子を表しています。自然界全体が活動を再開する時期の訪れを告げるこの情景に、春の生命力と希望を感じ取ることができます。
立春に味わう旬の食材
春を告げる山菜・野菜
立春の頃になると、ふきのとう、菜の花などの山菜や野菜が市場に並び始めます。これらの独特の苦みや香りは、冬の間に溜め込んだ体を目覚めさせ、春に向けて体を整える働きがあるとも言われています。
ふきのとう

天ぷらや「ふきのとう味噌」に。ほろ苦さが特徴です。
たらの芽

天ぷらやおひたしに。シャキシャキとした食感が魅力です。
菜の花

お浸しや辛子和え、パスタなど。鮮やかな緑色が食卓を明るくします。
うど

皮をむいて酢味噌和えやきんぴらに。やわらかな香りを堪能できます。
縁起を担ぐ行事食
立春大福
立春に合わせて作られる大福。冬の邪気を払い、新しい春の福を呼び込むとされています。白いお餅は清らかな新しい始まりを象徴します。
立春朝搾り
立春の日の未明から早朝にかけて搾り上げられた日本酒。搾りたてのフレッシュな味わいはもちろん、日本名門酒会が企画し、全国の多くの蔵元が参加する「立春に搾られた縁起物」として無病息災を願って飲まれています。販売は主に予約を通じて、各蔵元の近郊にある日本名門酒会加盟の酒販店で行われています。
暮らしに取り入れたい立春の風習
立春大吉のお札で厄除け
「立春大吉」と書かれたお札を玄関に貼る習慣があります。この四文字は縦書きにすると左右対称に見えるため、邪気が玄関から入ってきて振り返った際に、まだ外にいると錯覚して引き返す、という言い伝えがあります。一年間の厄除けと招福を願い、立春の早朝に玄関の柱や扉に貼るのが一般的です。神社やお寺で授与されるほか、自身で和紙に墨書きして準備することもできます。
春を感じる室礼のアイデア
大掛かりな準備なしに、さりげなく季節感を暮らしに取り入れることができます。
梅や桃の枝を一輪挿しに生けて、春の香りを室内に広げる
テーブルリネンやクッションカバーに若草色や桜色を取り入れる
春をイメージさせる香りのお香や柑橘系のアロマオイルを使う
上質な器(梅や桜の絵柄が施された磁器、織部焼など)で食事をいただく
これらの工夫により、五感で季節を感じながら、心豊かな時間を過ごすことができます。
新しい一年の目標を立てる
慌ただしい1月1日とは異なり、自然のサイクルに合わせた立春は「本当の一年のはじまり」として、心静かに自分と向き合う時期に最適です。この時期に手帳やノートに丁寧に目標を書き出してみてはいかがでしょうか。仕事だけでなく、趣味や健康、人間関係など、多角的に目標を設定することで、より充実した一年をデザインできるでしょう。
まとめ:立春を節目に、心豊かな暮らしを
2027年の立春である2月4日は、単なる暦の上の一日ではなく、新しい季節の始まりを告げる大切な節目です。旬の食材を味わい、古くからの風習を取り入れ、室礼で季節感を演出することで、心穏やかに一年をスタートさせることができます。
立春を「本当の一年のはじまり」と捉え、自身の心と向き合い、新たな目標を立てる機会にしてください。春の訪れとともに、五感で季節を感じながら丁寧な暮らしを育むことで、日常の中に小さな喜びと発見が満ち溢れる

