大寒とは?2027年はいつ?旬の食材で体を温める食べ物&過ごし方
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大寒とは
2027年の大寒は、1月20日です。二十四節気の24番目にあたり、一年で最も寒さが厳しくなる時期とされています。太陽の黄道上の位置によって決まるため、年によって1日程度ずれることがあります。
厳しい寒さは避けられませんが、この季節だからこそ味わえる旬の食材や、古くから受け継がれた知恵が、私たちの暮らしを豊かに彩ってくれます。
冬至・小寒との違い
冬の寒さを表す三つの節気の違いを理解することで、季節の移ろいをより深く感じられます。
冬至(12月22日頃)は、日照時間が最も短くなる日です。この時点ではまだ気温のピークではなく、この日を境に日が長くなり始めます。
小寒(冬至の約15日後)は「寒の入り」とも呼ばれ、本格的な寒さが始まる時期です。
大寒(小寒の約15日後)がその頂点です。過去の日本の最低気温記録もこの時期に集中しており、文字通り「最も寒い」季節として知られています。
大寒に取り入れたい旬の食材
特別な縁起物
大寒卵

大寒の期間中に鶏が産んだ卵は「大寒卵」と呼ばれ、一年で最も寒い時期に産まれることで栄養が凝縮され栄養価が高いとされ、さらに金運や健康運を向上させる縁起物としても昔から珍重されてきました。寒さに耐えながら産まれた卵は滋養が豊富で、風水でも金運アップの強力な縁起物とされており、豊かさや富を象徴する黄色の中でも、大寒卵の鮮やかな黄身が金運を呼び込むと信じられています。黄身の鮮やかな色が金運を象徴するとも言われています。
卵かけご飯やだし巻き卵、温泉卵など、素材の良さが引き立つシンプルな調理法がおすすめです。
寒仕込みの食品
大寒の時期に汲んだ「寒の水」は、気温が低く雑菌が繁殖しにくいため、古くから特別視されてきました。この水を用いて味噌や醤油、日本酒などを仕込むと、雑菌の繁殖を抑えながら低温でじっくり熟成し、深い風味が生まれます。寒仕込みの製品は、品質と伝統の結晶です。
旬の野菜
大根

冬の大根は甘みが増し、体を温める作用が強いとされています。大根おろし、味噌汁、煮込み、塩漬けなど様々な調理法で活躍します。食物繊維が豊富で消化を助け、ビタミンCも含まれているため風邪予防にも効果的です。
人参

冬に旬を迎える人参は糖度が高く、栄養価も豊富です。カロテンを多く含み、免疫力を高めるのに役立ちます。スープ、煮物、炒め物、シチューなど、温かい調理法で体を内側から温められます。
ごぼう

独特の風味と歯ごたえが特徴のごぼうは、水溶性食物繊維が豊富で腸内環境を整えます。体を温める性質があり、きんぴらごぼうや根菜汁、煮込み料理に最適です。冷え性の改善にも効果が期待できます。
白菜

鍋料理の主役となる白菜は、大寒の時期に最も柔らかく甘くなります。ビタミンC、カルシウムを含み、冬の健康維持に役立ちます。煮込むことで栄養が溶け出し、スープとして吸収しやすくなります。
春菊

独特の香りが特徴の春菊は、鍋物に欠かせない野菜です。カロテンが豊富で目の健康に良く、骨を丈夫にするカルシウムも含まれています。温かい鍋で食べることで、栄養が効率的に吸収されます。
せり

せりはビタミンやミネラルが豊富で、独特の香りには鎮静作用があるとされています。春の七草の一つでもあり、大寒から初春にかけて旬を迎えます。鍋物、吸い物、和え物で香りを活かせます。
旬の魚介類
寒ブリ

一年を通じて最も脂がのるこの時期のブリは、別格の美味しさです。良質なタンパク質とオメガ3脂肪酸を含み、血流を改善し体を温めるのに役立ちます。塩焼きはもちろん、ぶり大根などの煮込み料理、刺身や寿司でも本来の濃厚な旨味が引き立ちます。
牡蠣

「海のミルク」と呼ばれる牡蠣は、大寒の時期に身が大きく成長し、栄養価が最高潮に達します。亜鉛、鉄分、グリコーゲンが豊富で、疲労回復と免疫力強化に効果的です。蒸し焼き、鍋物、揚げ物など、温かい調理法で冬の栄養補給に最適です。
タラ

淡白で上質なタンパク質を含むタラは、冬の代表的な鍋料理の主役です。脂肪が少なく低カロリーながら栄養価は高く、体に優しい食材です。タラ鍋は身が柔らかく、スープの旨味も深まります。
ヒラメ

冬のヒラメは脂がのって、刺身で食べると甘みが際立ちます。質の良いタンパク質に加え、ビタミンDが豊富で、骨の健康維持に役立ちます。刺身、塩焼き、鍋物など、新鮮さを活かした調理がおすすめです。
旬の果物
みかん、ぽんかん、いよかん

冬の柑橘類の代表格であるこれらの果物は、ビタミンCが豊富で風邪予防に効果的です。みかんは手軽に食べられ、ぽんかんは濃厚な甘さ、いよかんは爽やかな香りが特徴です。温めて食べると体が温まり、疲労回復にも役立ちます。
きんかん

珍しく皮ごと食べられるきんかんは、古くからのどの痛みや咳止めに使われてきました。皮に含まれる成分に鎮咳作用があり、そのまま食べるだけで風邪対策になります。甘露煮やジャムにすることで長く保存でき、お茶請けやおやつとして毎日取り入れられます。ビタミンCと食物繊維も含まれています。
大寒の時期の過ごし方
伝統行事と季節の準備
寒稽古・伝統行事
一年で最も寒いこの時期に、武道や芸術の稽古に励む「寒稽古」があります。精神力と技術を磨く大切な時間として、今に伝えられています。
大寒の終わりには「節分」がやってきます。冬から春へ季節が移り変わる節目として、豆まきや恵方巻で邪気を払い、新年の幸運を呼び込みます。家族で日本の文化を体験することで、季節の移り変わりをより身近に感じられます。
日々の過ごし方のコツ
温かいお風呂時間を大切に
冷え切った体を芯から温めることで、血行が促進され、肩こりや冷えが改善されます。湯船に浸かることで一日の疲れがほぐれ、質の良い睡眠へ繋がります。
柚子湯や生姜湯、ヒノキなどの香りが心地よい入浴剤を使うことで、より心豊かなひとときを過ごせます。
寒中見舞いで人とつながる
小寒から立春までの間、相手の安否を気遣う「寒中見舞い」を送るのも季節の習慣です。年賀状の返礼が遅れた場合や、喪中のため年賀状を出せなかった相手へのご挨拶として、また単に温かい心遣いを届ける手段として素敵です。
季節の微細な変化を感じる七十二候
二十四節気をさらに細かく約5日ごとに分けた「七十二候」では、大寒の時期を三つに区分しています。
初候(款冬華・ふきのはなさく)
年によって数日のずれが生じることもあるものの、一般的に1月20日~24日頃が目安とされており、凍りついた土の下でふきのとうが小さな芽を出す時期です。春の訪れをじっと待っていた命が、厳しい寒さの中でも顔を出し始めます。
次候(水沢腹堅・さわみずこおりつめる)
1月25日~29日頃。沢の水までもが厚く凍りつき、寒さが最も厳しくなる時期です。日本の観測史上最低気温(氷点下41.0度)は、1902年1月25日に北海道旭川で記録されました。
末候(鶏始乳・にわとりはじめてとやにつく)
1月30日~2月3日頃。春の気配を感じた鶏が、産卵のために鳥屋(鶏小屋)へ入る頃です。厳しい冬の中にも新しい生命が芽吹き始め、春の訪れが間近であることを告げています。
大寒の恵みを楽しみ、春を迎えましょう
大寒は単に「寒い時期」ではなく、旬の食材の豊富さ、古くから受け継がれた縁起物、そして春を迎えるための準備期間です。
大寒卵や根菜、脂ののった魚介類など、厳しい寒さの中で育つ恵みは、私たちの体を内側から温め、健やかな日々を支えてくれます。寒稽古や節分の準備、温かいお風呂で心身を労ることで、暮らしに豊かな彩りが生まれます。
七十二候が示す自然の微細な変化に目を向けることで、日々の移ろいをより繊細に感じ取ることができます。大寒の恵みを享受しながら、心身ともにあたたかく穏やかに過ごし、希望に満ちた春を迎えましょう。

