【定番20種類の意味解説】おせちの種類と由来を完全ガイド!家族で楽しむ日本の伝統
お正月に欠かせないおせち料理。「なんとなく縁起が良いから」「昔からの習慣だから」と食べている方も多いのではないでしょうか。しかし、おせち料理には、一つひとつの品に深い意味や願いが込められています。この記事では、おせち料理の歴史や由来から、定番料理20種類の意味までを徹底解説。重箱の詰め方といった基本ルールもご紹介します。
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おせち料理とは?新年の幸せを願う日本の伝統文化

おせち料理とは、お正月に年神様をお迎えし、新しい年の豊作や家族の健康、繁栄を願って食べる伝統的な料理のことです。日本の文化や歴史が詰まったおせち料理は、ただ美味しいだけでなく、私たちのルーツと深く結びついています。
おせちの由来と歴史|季節の節目のお供え物が始まり
「おせち」の語源は、「節句」や「節供(せちく)」にあります。古くから日本では、季節の節目ごとに神様へ収穫物をお供えし、宴を催す「節供料理」の習慣がありました。特に五節句(人日、上巳、端午、七夕、重陽)の行事食として、季節の食材を使った料理が捧げられていました。
平安時代には宮中の行事食として定着し、江戸時代には庶民の間にも広がり、大晦日から元旦にかけて振る舞われる料理を総称して「おせち」と呼ぶようになりました。明治時代に入ると、特に正月料理を指す言葉として定着し、現在のような重箱に詰めるスタイルが確立されたとされています。
おせち料理を食べる意味|神様へのお供えと家族の休息
おせち料理を食べる主な意味は、以下の2点に集約されます。1.年神様へのお供えと新年の願い事 おせち料理は、新年に各家庭を訪れるとされる年神様へお供えし、豊作や家内安全、子孫繁栄、無病息災などを願うものです。それぞれの料理に縁起の良い意味が込められており、食べることでその願いが叶うとされています。2.正月三が日の台所休め 昔は、正月三が日は「かまどの神様」を休ませるため、台所仕事をしないという習慣がありました。そのため、日持ちするように濃い味付けにしたり、乾物を使ったりする保存食としてのおせち料理が発展しました。主婦が正月休みをゆっくり過ごせるようにという、家族への配慮も込められています。
【意味・由来】定番おせち料理20選を種類別に完全ガイド
ここからは、おせち料理の定番20種類の意味と由来を詳しく見ていきましょう。重箱の中でそれぞれの料理が持つ意味を知ることで、おせちをより深く味わうことができます。
祝い肴|おせち料理に欠かせない基本の三品
おせち料理の基本であり、最初に食べるべきとされるのが「祝い肴」です。地域によって内容は異なりますが、一般的には「黒豆」「数の子」「田作り」の三種を指し、「三つ肴(みつざかな)」とも呼ばれます。これらは、お正月に欠かせない縁起物として、欠かせない品々です。
黒豆:まめに働き、健康に暮らせるように

「まめ」という言葉には「まじめ」「勤勉」という意味が込められており、「まめに働く」「まめに暮らす」ことができるよう、健康で元気な一年を願うおせち料理です。また、「シワが寄るまで長生きできるように」という長寿の願いも込められています。
数の子:子孫繁栄の願いを込めて

数の子は、ニシンの卵であることから「二親(にしん)から多くの子供が生まれる」という語呂合わせに由来します。たくさんの卵が集まっている様子から、子孫繁栄や子宝に恵まれることを願う、大変縁起の良いおせち料理です。
田作り(ごまめ):五穀豊穣を祈って

田作りは、かつて畑の肥料にイワシが使われていたことに由来し、「田畑が豊かに実るように」という五穀豊穣の願いが込められています。「ごまめ」は「五万米」と書き、豊作を意味するとも言われます。
たたきごぼう:家の安泰と豊作を願う
ごぼうは地中に深く根を張ることから、家や家業の基礎が盤石で、代々続くこと、また細く長くまっすぐに育つことから一家の繁栄を願う縁起物です。
口取り|宴の席を華やかに彩る料理
口取りは、甘いものや色鮮やかなものが多く、お祝いの宴を華やかに彩る役割を持つおせち料理です。酒の肴としても親しまれ、見た目にも美しい品々が並びます。
紅白かまぼこ:魔除けと神聖さの象徴

紅白の色がおめでたいとされ、赤(紅)は魔除けや慶びを、白は神聖さや清浄を意味します。半月型は日の出を表すとも言われ、縁起の良いおせち料理です。板付きかまぼこは、かつて貴重なタンパク源としても重宝されました。
伊達巻:学業成就や文化の発展を願う

伊達巻は、その形が巻物に似ていることから、知識や文化の発展、学業成就を願う意味が込められています。「伊達」という言葉には、華やかさや格好良さという意味があり、豪華な卵料理であることから名付けられたとも言われます。
栗きんとん:金運や勝負運の上昇を願う

「金団」と書き、「金の布団」や「金の団子」に通じることから、金運向上、商売繁盛、豊かな一年を願うおせち料理です。黄金色に輝く見た目も非常に縁起が良く、おせち料理の中でも特に人気があります。
昆布巻き:「よろこぶ」に通じる縁起物
「こんぶ」が「よろこぶ」という言葉に通じる語呂合わせから、大変縁起の良いおせち料理とされています。また、「子生婦(こんぶ)」と書くこともでき、不老長寿や子孫繁栄の願いも込められます。
錦卵:金銀財宝に見立てた富の象徴
錦卵は、卵の黄身と白身を分けて調理し、その二つの美しい色合いで金銀に見立てたおせち料理です縁起物として、おせち料理を華やかに彩ります。
焼き物|海の幸で長寿や出世を祝う
焼き物には、主に海の幸を使った料理が並びます。祝い事や長寿、出世といった願いが込められた、おめでたいおせち料理です。
鯛:めで「たい」お祝いの魚

「おめでたい」という言葉に通じる語呂合わせから、祝いの席には欠かせない魚とされています。古くから神様への供物としても用いられてきました。おせち料理では、姿焼きや塩焼きにして、新年の慶びを祝います。
鰤(ぶり):立身出世を願う出世魚

鰤は、成長するにつれて名前が変わる「出世魚」であることから、立身出世や成長を願うおせち料理として重宝されます。新年の始まりに鰤を食べることで、一年間の成功や昇進を祈願します。
海老:腰が曲がるまでの長寿を願って

海老は、加熱すると腰が曲がった老人のように見えることから、長寿の象徴とされています。「腰が曲がるまで元気で長生きできるように」という願いが込められた、おめでたいおせち料理です。
酢の物|さっぱりとした箸休め
濃い味付けが多いおせち料理の中で、酢の物は口の中をさっぱりとさせる箸休めの役割を担います。彩りも豊かで、見た目にも美しいおせち料理です。
紅白なます:平和と平安の象徴

大根と人参を千切りにして甘酢で和えた紅白なますは、紅白の色がおめでたい水引を連想させることから、平和や平安を願う縁起物とされています。
酢れんこん:将来の見通しが良くなるように
れんこんにはたくさんの穴が空いていることから、「先が見通せる」に通じるとされます。将来の見通しが良く、明るい一年になることを願うおせち料理です。
菊花かぶ:長寿を願う縁起物
菊の花は、邪気を払い、延命長寿の力があるとされる縁起の良い花です。冬が旬のかぶを菊の花に見立てて飾り切りし、甘酢に漬けた菊花かぶは、長寿や健康を願うおせち料理として親しまれています。見た目も華やかで、食卓を彩ります。
煮物(煮しめ)|家族が仲良く結ばれる願い

煮物、特に煮しめは、様々な種類の食材を一緒に煮込むことから、「家族が仲良く結びつき、繁栄するように」という願いが込められています。地域の特産品を入れるなど、家庭ごとの特色が出やすいおせち料理でもあります。
里芋:子宝に恵まれる子孫繁栄の象徴
里芋は、親芋にたくさんの子芋が付くことから、子孫繁栄や子宝に恵まれることを願うおせち料理です。ほくほくとした食感と、素朴で優しい味わいが特徴で、家族の温かさを感じさせます。
ごぼう:家族の安泰を願う
地中に深く根を張るごぼうのように、家族や家業が盤石で、長く続くことを願うおせち料理です。たたきごぼうとは異なり、煮しめの中では他の様々な具材と調和し、豊かな味わいを醸し出します。
手綱こんにゃく:良縁を結ぶ
こんにゃくをねじって手綱に見立てた手綱こんにゃくは、「手綱を締める」ことで心を引き締め、また良縁やご縁を結ぶことを願うおせち料理です。結びこんにゃくとも呼ばれ、煮しめの彩りにもなります。
たけのこ:健やかな成長を願う

たけのこが天に向かってまっすぐに、早く成長することから、子どもの健やかな成長や立身出世を願うおせち料理です。煮しめの具材として、シャキシャキとした食感がアクセントになり、味わいに深みを加えます。
くわい:「芽が出る」から出世を願う
くわいは、大きく立派な芽が出ることから、「芽が出る」=「出世する」「めでたい」に通じる縁起物とされています。立身出世や物事が成就することを願うおせち料理です。ホクホクとした食感と独特の苦みが特徴で、煮しめのアクセントになります。
おせちの基本ルール|重箱への詰め方と段数の意味

おせち料理は、ただ料理を並べるだけでなく、重箱に詰めること自体にも意味があります。ここでは、おせちの基本となる重箱のルールをご紹介します。
なぜ重箱に詰めるの?「めでたさを重ねる」という願い
おせち料理を重箱に詰める最大の理由は、「めでたさが重なる」「福が重なる」という縁起を担ぐためです。お祝い事を重ねるという意味が込められており、家族の幸せが幾重にも続くことを願う、お正月にふさわしい盛り付け方です。また、多くの料理を一度に運びやすく、保存にも適しているという実用的な側面もあります。
【三段重が基本】重箱の段ごとの意味と詰め方のルール
おせち料理の重箱は、一般的に三段重が基本とされていますが、地域によっては四段重や五段重を用いることもあります。それぞれの段には、詰めるべき料理の種類と意味が決められています。
壱の重:祝い肴と口取り
一番上のお重で、「一の重」とも書きます。年神様に最初にお供えする、お祝いの品々を詰めます。具体的には、祝い肴三種(黒豆、数の子、田作り)と、伊達巻や栗きんとんなどの口取り(甘いものや縁起の良いもの)が中心です。
弐の重:焼き物と酢の物
二の重には、海の幸を使った焼き物(鯛、鰤、海老など)と、箸休めとなる酢の物(紅白なます、酢れんこんなど)を詰めます。彩り豊かに、バランス良く盛り付けるのがポイントです。
参の重:煮物
三の重には、家族の結びつきを願う煮物(煮しめ)を詰めます。里芋、ごぼう、手綱こんにゃく、たけのこ、くわいなどの根菜類を中心に、味がしっかりと染み込んだものを並べます。
与の重・五の重には何を詰める?
三段重が基本ですが、四段重を用いる場合は「四」が「死」に通じるのを避けるため、「与の重」と表記することが多いです。与の重には、地域によって縁起の良い魚介類や自家製のなます、季節の野菜などを詰めます。 五段重の場合、一番下にあたる「五の重」は、「福を詰める場所」としてあえて空にしておく、または予備の料理や家族の好きな肴を詰める習わしがあります。これは、さらに多くの幸せや繁栄が舞い込むようにという願いが込められています。
まとめ:おせち料理の意味を知り、家族で素敵な新年を迎えよう
おせち料理は、単なるご馳走ではなく、日本の豊かな歴史と文化、そして家族の幸せを願う気持ちが凝縮された伝統的な食事です。一つひとつの料理に込められた意味や由来を知ることで、おせちを囲む時間がより一層意味深く、感動的なものになります。「おせち 意味 種類」を理解し、お正月に家族みんなでそれぞれの料理を味わいながら、込められた願いや想いを語り合う。そんな素敵な新年の迎え方を、ぜひ今年は実践してみてください。きっと、心豊かな一年をスタートできるはずです。

