ちらし寿司の具|定番具材の意味や由来、地域別の種類から基本レシピまで

ちらし寿司は、ひな祭りや誕生日、節句など、家族の大切なお祝いの席には欠かせない、彩り豊かなごちそうです。食卓が華やかになるだけでなく、その一つひとつの具材には、家族の幸せや健康を願う、素敵な意味が込められていることをご存じでしょうか。この記事では、ちらし寿司の由来、定番の具材に秘められた縁起の良い意味、そして地域ごとの特色あるちらし寿司の種類から五目ちらし寿司の基本レシピまで、幅広くご紹介します。

CONTENTS

ちらし寿司とは?歴史や由来

「ちらし寿司」は、酢飯の上に色とりどりの具材を「散らす」見た目から名付けられました。その起源は江戸時代、質素倹約を奨励するお触れが出された際、豪華な具材を酢飯に混ぜ込んだり、隠したりすることで、倹約令をかいくぐろうとした庶民の知恵から生まれたという説があります。

現代では、お祝い事やお祭り、ひな祭りなどの特別な日に欠かせない、華やかな料理として広く定着しています。見た目の美しさだけでなく、具材一つ一つに込められた縁起の良い意味合いも、ちらし寿司がお祝いの席で愛され続ける理由の一つと言えるでしょう。

ひな祭り食卓

縁起を担ぐ!ちらし寿司の定番具材と込められた意味・由来

ちらし寿司の具材は、家族の幸せや健康、子孫繁栄といった、未来への願いを込めた縁起の良い意味合いが込められています。ここでは、代表的な具材に込められた意味についてご紹介していきます。

【海の幸】

えび:腰が曲がるまで長生きできるように「長寿」の願い

えび

加熱するとくるりと曲がるその姿から、「年老いて腰が曲がるまで、元気に長生きできるように」という、人生を長く健康に過ごせるようにとの思いが表現されているのです。また、えびの美しい赤色は、古くから魔除けの色とされ、災いを避ける意味合いも込められています。

いくら・とびこ:たくさんの卵から「子孫繁栄」の象徴

いくら

一粒一粒が小さな命の元であることから、「子孫繁栄」の象徴とされています。たくさんの卵が集まっている様子は、子宝に恵まれ、子孫が末永く繁栄するようにとの願いが込められているのです。

まぐろ・たい:赤色が「おめでたい」席にぴったり

たい

まぐろは、その美しい赤い身がお祝いの席にふさわしいとされ、ちらし寿司でも人気の高い具材です。日本では古くから、赤色は魔除けや慶事を象徴する色として尊ばれてきました。「たい」は「めでたい」という言葉の語呂合わせから、大変縁起の良い魚とされています。

【山の幸・畑の幸】

れんこん:穴が開いていることから「将来の見通しがきく」

れんこん

たくさんの穴が開いている様子は「将来の見通しがきく」という意味合いに繋がると言われています。先が見通せることから、明るい未来や困難を乗り越えられる智慧を象徴するとされています。

錦糸卵・炒り卵:黄色が金銀財宝を連想させ「金運上昇」

錦糸卵

錦糸卵や炒り卵は、その美しい黄色が金銀財宝を連想させることから、「金運上昇」や「財宝が貯まる」といった願いが込められています。卵は古くから生命の源であり、豊かな実りを象徴する食材としても大切にされてきました。

しいたけ:陣笠に似ている形から「身を守る」

しいたけ

しいたけは、その傘の形が昔の武士が被っていた「陣笠(じんがさ)」に似ていることから、縁起が良いとされています。陣笠が戦場で身を守るための道具であったことにちなみ、しいたけには「家族の健康や安全を守る」という願いが込められています。

豆類:「まめに(健康に)働けるように」という願い

グリーンピース

さやえんどうやグリーンピースなどの豆類は、「まめに働く」「まめに暮らす」という言葉にかけて、「まめ(健康)で元気に働けますように」という願いが込められています。

たけのこ:すくすく育つ様子から「子供の健やかな成長」

たけのこ

たけのこは、その驚くほどの成長の早さと、天に向かって真っすぐに伸びる姿から、「子供がすくすくと健やかに成長しますように」という願いが込められた具材です。特に春のお祝いの席で出されるちらし寿司には、子供たちの明るい未来を願う象徴としてよく用いられます。

かんぴょう:細く長い形から「長寿」や「縁結び」

かんぴょう

細く長く、そしてしなやかな形をしているかんぴょうには、「長寿」を願う意味合いが込められています。また、かんぴょうを紐のように結んで使うこともあるため、「良縁を結ぶ」という「縁結び」の象徴としても扱われます。


「縁起物の具材を一つひとつ揃えるのは準備が大変」「でも本格的な味を楽しみたい」という方へ。ISETAN DOORでは、温かいご飯にまぜるだけで本格的な味わいが楽しめる、ちらし寿司の素を取り扱っております。ぜひこの機会にお試しください。

おためしセット
67%OFF!ちらし寿司入り
伊勢丹食材セットはこちら

*ちらし寿司の素が入ったおためしセットは本ボタンからのみご購入いただけます

ちらし寿司の種類|五目・海鮮・地域ごとの違い

五目ちらし(混ぜ込み寿司)

五目ちらしは、甘辛く煮付けた干ししいたけ、かんぴょう、れんこん、にんじん、油揚げなどの具材を、温かい酢飯に「混ぜ込む」スタイルが特徴です。具材の旨味が酢飯全体に広がり、一体感のある味わいを楽しめます。特に関東地方の家庭で古くから親しまれてきた定番のちらし寿司で、手軽に作れることから多くの食卓に登場します。一般的には、錦糸卵や色鮮やかなさやえんどう、えびなどを上に飾って仕上げることが多く、見た目の華やかさと、どこか懐かしさを感じる素朴で親しみやすい味わいが魅力です。

ばらちらし(乗せ寿司)

ばらちらしは、五目ちらしとは異なり、酢飯の上に様々な具材を「ばらまく」ように盛り付けるのが特徴です。まぐろやいか、きゅうり、卵焼きなどを小さなサイコロ状に切りそろえ、色鮮やかに配置します。これは江戸前寿司の職人技から生まれたもので、見た目の美しさと、口の中で様々な具材のハーモニーが楽しめるのが大きな魅力です。具材の切り方や配置に工夫を凝らすことで、まるで宝石箱のような華やかさを演出できます。一口ごとに異なる味や食感が楽しめるため、おもてなしの席にもぴったりです。

海鮮ちらし

海鮮ちらしは、酢飯の上にまぐろ、いか、えび、いくら、ホタテなど、新鮮な魚介類(刺身)を豪華に盛り付けたちらし寿司です。ばらちらしのように具材を細かく切るのではなく、握り寿司のネタのような、比較的大きな切り身で乗せることが多いのが特徴です。主に寿司屋や料亭で提供されることが多く、その時々の旬の魚介をふんだんに味わえる贅沢な一品です。新鮮な海の幸そのものの味を存分に堪能できるため、魚好きにはたまらないちらし寿司と言えるでしょう。

【地域別】特色あるちらし寿司

日本各地には、その土地ならではの産物や歴史、文化を反映して生まれた、ユニークなちらし寿司が数多く存在します。同じ「ちらし寿司」という名前でも、その土地ごとの風土や人々の知恵が詰まった郷土料理として、独自の進化を遂げてきました。

ここでは、代表的な郷土寿司をいくつかご紹介します。

岡山県「ばらずし」

岡山県の郷土料理である「ばらずし」は、「祭り寿司」とも呼ばれるほど豪華絢爛なちらし寿司です。その由来は江戸時代に遡ります。備前岡山の藩主・池田光政が倹約令として出した「一汁一菜令」に対し、庶民が豪華なご馳走を食べるために工夫を凝らしたのが始まりとされています。

酢飯の中に、ままかりや穴子といった海の幸、たけのこやぜんまいなどの山の幸をふんだんに混ぜ込み、その上に錦糸卵や木の芽などを控えめに乗せて、一見質素に見せかけたと言われています。しかし、実際は見た目も味も非常に豪華で、まさに晴れの日にふさわしい、地域の豊かな食材を活かしたごちそうです。

京都府「丹後ばらずし」

京都府の丹後地方に伝わる「丹後ばらずし」は、一般的なちらし寿司とは一線を画す独自性が魅力です。最大の特徴は、甘辛く炒り煮にした「鯖のおぼろ(そぼろ)」を使う点にあります。この鯖のおぼろを、酢飯と交互に何層にも重ねて作られるのが伝統的なスタイルです。

「まつぶた」と呼ばれる大きな木箱に酢飯と鯖のおぼろを敷き詰めて作られることが多く、鯖の旨味がごはんにしっかりと染み込み、独特の深い味わいを生み出します。海の恵み豊かな丹後地方ならではの、素朴ながらも奥深い味わいが楽しめる郷土寿司です。

鹿児島県「酒ずし」

鹿児島県の郷土料理「酒ずし」は、日本のちらし寿司の中でも特に珍しい存在です。一般的なちらし寿司が酢飯を使うのに対し、酒ずしは酢を一切使わず、地酒である灰持酒(あくもちざけ)を振りかけて発酵させる「なれ寿司」の一種として知られています。魚介類や山菜、野菜などの具材とごはんを交互に重ね、一晩から一昼夜寝かせることで完成します。

この発酵過程を経て生まれる独特の香りと、まろやかな酸味、そして奥深い味わいが特徴です。かつては薩摩藩の殿様も食したとされる由緒ある伝統料理で、鹿児島ならではの食文化を感じさせてくれます。

【基本レシピ】定番の五目ちらし寿司の作り方

五目ちらし

五目ちらし寿司の基本レシピをご紹介します。このレシピをマスターすれば、手軽に美味しいちらし寿司を作れるだけでなく、お好みの具材でアレンジする際の土台にもなります。ぜひ挑戦してみてください。

材料(4人分)

【酢飯】

米:2合

昆布:5cm角1枚

米酢:大さじ4

砂糖:大さじ2

塩:小さじ1

【煮る具材】

干ししいたけ:3枚(水で戻しておく)

れんこん:80g

にんじん:1/2本

油揚げ:1枚

だし汁:100ml

醤油:大さじ2

みりん:大さじ2

砂糖:大さじ1

【飾り用の具材】

卵:2個

えび:8尾

さやえんどう:10枚

いくら:適量

刻みのり:適量

紅しょうが:適量

作り方の手順

1. 酢飯を作る

ちらし寿司には少し固めに炊き上げたご飯が適しているので、水加減をやや少なめにし、昆布を加えてご飯を炊きます。ご飯が炊き上がったらすぐに、寿司桶か大きめのボウルに移し、米酢、砂糖、塩を混ぜ合わせて作った合わせ酢をご飯全体に回しかけます。しゃもじを使ってご飯を切るように手早く混ぜ合わせます。混ぜながらうちわで扇ぐことで、余分な水分が飛び、お米一粒ひと粒にツヤが出て人肌程度に冷めます。

2. 煮込む具材を下ごしらえする

干ししいたけはぬるま湯で戻し、軸を取って薄切りにします。

れんこんは皮をむいていちょう切りにし、アク抜きのために酢水にさらします。

にんじんは細切り、油揚げは油抜きをしてから細かく刻んでください。

鍋にだし汁と醤油、みりん、砂糖を入れ、切った具材を加えて弱めの中火で煮ます。具材に味がしっかりと染み込むまで、落としぶたをして煮込みましょう。

3. 飾り用の具材を準備する

まず錦糸卵から作りましょう。溶き卵に少量の片栗粉(分量外)を混ぜて薄焼き卵を作り、冷めたら細切りにします。えびは背わたを取り、塩ゆでにして殻をむいてください。さやえんどうは筋を取り、塩を加えた熱湯で色よくゆで、冷水にとってから斜め薄切りにすると彩りがきれいです。その他、いくらや刻みのり、紅しょうがなどのトッピングも、この段階で準備しておくと盛り付けがスムーズに進みます。

4. 盛り付ける

人肌に冷ました酢飯に、煮汁を軽く切った煮具材を加えて混ぜ合わせます。混ぜ合わせたご飯を、飯台や大皿など大きめの器に平らに盛り付けます。その上に錦糸卵をふんわりと全体に散らし、準備しておいたえび、さやえんどう、れんこん、いくら、刻みのりなどを彩りよく配置していきます。中央を少し高く盛り付けると立体感が出て、より見栄えが良くなります。お好みで紅しょうがを添えて、華やかなちらし寿司の完成です。

ちらし寿司を手軽に準備!|食材宅配サービスISETAN DOOR

ひな祭りやお祝い事など、特別な日には食卓を華やかに彩りたいものですが、日々の忙しさの中で、なかなか手の込んだ料理を作る時間がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな時に便利なのが、三越伊勢丹が運営する食材宅配サービスISETAN DOOR。伊勢丹デパ地下クオリティの本格的な味わいを手軽に家庭で楽しめます。

ISETAN DOORとは?どんなサービス?

ISETAN DOORは、三越伊勢丹のバイヤーが厳選した高品質な食材や、デパ地下で人気の惣菜、スイーツなどを自宅まで届けてくれる定期宅配サービスです。伊勢丹ならではの目利きで選ばれた商品が豊富に揃っており、普段スーパーでは見かけないような珍しい食材や、プロの味が自宅で手軽に楽しめるのが大きな特徴です。

簡単調理!ISETAN DOORで人気の[木村九商店 味の顔見世] 京風ちらし

[木村九商店 味の顔見世] 京風ちらし

京都の老舗ちりめん山椒専門店「木村九商店」が手掛ける「京風ちらし」は、ISETAN DOORでも特に人気を集める商品の一つです。京都のちらし寿司の特徴であるちりめんじゃこを入れ、9種類の彩り豊かな具材の持ち味が生きた優しい味わいに、木村九商店独自の京都らしいまろやかな味に仕上げたすし酢を使用しております。すし酢入りで手軽で簡単、温かいご飯にまぜるだけでちらし寿司の出来上がりです。

京風ちらしが入ったISETAN DOOR食材セット

ISETAN DOORを初めて利用される方のために、この「京風ちらし」を含む、人気の食材やミールキットをお得な価格で試せる「お試しセット」を用意しております。

サービスの品質や利便性を実際に確かめながら、おすすめ食材を楽しんでみてはいかがでしょうか。

おためしセット
67%OFF!ちらし寿司入り
伊勢丹食材セットはこちら

*ちらし寿司の素が入ったおためしセットは本ボタンからのみご購入いただけます

まとめ

この記事では、ちらし寿司の具材が持つ一つひとつの意味や、地域ごとの多様なちらし寿司の種類についてご紹介しました。ちらし寿司は、単に彩り豊かな美味しい料理というだけでなく、家族の長寿や健康、子孫繁栄といった、未来への様々な願いが込められた、大変奥深い料理です。次の記念日には、ぜひ手作りのちらし寿司で食卓を彩り、大切な方々との思い出に残るひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

ISETAN DOORについて
詳しくみてみる

ISETAN DOORを
ご体験いただける
おためしセットも
ご用意しております。

ISETAN DOORをご体験いただけるおためしセット

新着記事

ひらくと、もっといい毎日。かぎりある日々の時間。おいしいごはんも、ここちよい眠りも、なにげない会話も大切にしたいから。暮らしにもうひとつ、あたらしいドアを。