離乳食はいつから始める？開始時期の目安とサイン

離乳食は、一般的に生後5〜6ヶ月頃から始めるのが適切とされています。以下のサインが複数見られるようになったら、離乳食を始める良いタイミングと言えるでしょう。

首がしっかりとすわっている

支えてあげると座れる

食べ物や周りの人が食事をしている様子に興味を示す

スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる

初めての離乳食、何をどのくらい食べさせる？最初の1ヵ月の進め方

離乳食初日は、10倍がゆ（米1に対して水10の割合で炊いたお米を、なめらかなペースト状になるまですりつぶしたもの）を小さじ1杯、午前中に食べさせます。

スプーンを赤ちゃんの下唇にそっとあて、赤ちゃんが自ら口を開けて取り込むのを待つようにしましょう。無理に食べさせようとせず、嫌がるそぶりを見せたらすぐに中断することが大切です。

2日目以降は毎日1杯ずつ増やして小さじ3〜4程度まで進めます。

2週目からは、10倍がゆに加えて、裏ごししたにんじん、かぼちゃ、じゃがいもなどのペースト状の野菜を1種類ずつ試していきます。

3週目以降は、豆腐や白身魚などのタンパク質源も少量ずつ試せるようになります。新しい食材は必ず少量から始め、赤ちゃんの体調をよく観察しながら進めてください。

【月齢別】離乳食の進め方

離乳食は、「ゴックン期」「モグモグ期」「カミカミ期」「パクパク期」と赤ちゃんの食べる機能の発達段階に応じて4つの時期に分けられます。それぞれの時期における食事の回数、食べ物の固さや形状、1回あたりの量の目安などを早見表にしたので参考にしてみてください。

月齢別で見る離乳食

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安全に離乳食を進めるための重要ポイント

赤ちゃんが安全に楽しく離乳食を進めるためにはいくつかの大切なポイントがあります。このセクションでは「新しい食材の与え方」「与えてはいけない食材」「栄養バランスの注意点」について詳しく掘り下げていきますので、ぜひ参考にしてください。

新しい食材は「1日1種類・小さじ1」から

食物アレルギーのリスクを管理しながら新しい食材を試す上で、最も重要となるルールは「新しい食材は、1日に1種類だけを、小さじ1杯から始める」ことです。これは万が一アレルギー症状が出た場合に、どの食材が原因であるかを特定しやすくするために設けられています。2~3日続けて与えてみて、アレルギー症状が出ないか慎重に確認していきましょう。

また、万が一アレルギー反応などの異変があった場合に、すぐに医療機関を受診できるよう、「初めての食材は平日の午前中に与えることをおすすめします。

赤ちゃんに与えてはいけない食材

赤ちゃんの消化機能や免疫機能はまだ未熟なため、与えてはいけない食材や、与える際に特別な注意が必要な食材があります。まず、はちみつや黒糖にはボツリヌス菌が含まれている可能性があるため、抵抗力の弱い1歳未満の赤ちゃんには食べさせないでください。食中毒や下痢の危険性がある生ものも避けましょう。窒息の危険性が高い食材は与える際に注意が必要です。ナッツ類はもちろんのこと、ミニトマトやぶどうなどの丸くてつるっとしたもの、弾力のあるこんにゃくゼリー、お餅や団子などは細かく刻んだり、加熱して柔らかくするなどの工夫が必要です。

タンパク質、脂質、塩分の取りすぎに気をつける

離乳食を進める上で、栄養バランスは大切ですが、特に注意したいのがタンパク質、脂質、そして塩分の過剰摂取です。タンパク質や脂質は赤ちゃんの成長には不可欠な栄養素ですが、取りすぎは内臓に負担をかける可能性があります。塩分の取りすぎも赤ちゃんの腎臓に大きな負担をかけてしまいます。離乳食の味付けは基本的に素材の味を活かすことを心がけ、出汁を活用するなどして、塩分は極力控えるようにしてください。醤油や味噌などの調味料を使う場合も、ごく少量に留め、大人の味付けとは別で調理することが望ましいです。

まとめ：赤ちゃんのペースに合わせて楽しく離乳食を進めよう

離乳食の進め方はあくまで目安であり、赤ちゃん一人ひとりの成長や食欲には個人差があります。もし食べムラがあったり、思い通りに進まなかったりしても、焦ったり心配しすぎたりする必要はまったくありません。完璧を目指すのではなく、赤ちゃんの「食べたい」というサインや機嫌をよく観察し、おおらかな気持ちで、赤ちゃんとの食事の時間を楽しんでくださいね。