みなさんからのご支援でお昼には子どもたちにアフリカ料理の「ポショ」が提供されます。ポショはとうもろこしの粉をお湯で練って作ったお餅のようなもので、その上に豆のスープをかけて食べます。
これ一杯で大人でもお腹いっぱいになるほどボリュームがあり、一食で1000〜1,500kcalも摂ることができます。
マラウィのこの学校では、給食支援が始まってからというもの、「給食が食べられるから」という理由で学校に通いたいと思う子どもが沢山増えました。嬉しい悲鳴ですが、増えた生徒で教室はいっぱい。臨時の青空教室で授業を行っています。
日本でバナナといえばデザートですが、アフリカでは主食となっています。
また、キャッサバといういもの一種や大豆なども栽培され、とうもろこしを補完するように栄養を補っています。
野菜では、なす、ピーマン、ブロッコリーやトマトなども栽培されていますが、トマトは、食べ方を知らないのが現状。熟す前の緑の状態のまま食べてしまうので、「やっぱりバナナのほうがおいしい」と感じてしまい、 これを脱するために、最近では支援先から料理と栄養の教室が開かれて、食物の正しい食べ方を教えています。
授業は日本の一般的な内容の国語、算数、理科、社会、英語のほかに、農業や植林などの授業もあります。生活の知恵を学校で学び、生きていく糧にしているのです。そのためにもやはり学校に通うことは大切なのですね。
校長先生は、給食支援が始まってから子どもたちの授業に対する意欲が増したと話してくれました。空腹を我慢していたこれまでと変わって、集中力がつきました。また、先生方も静粛の保たれた中で授業ができて嬉しく思っているそうです。
こうして給食がきっかけとなって子どもたちの体力だけでなく、学力もサポートできているんですね。