松嶋啓介
フランス料理シェフ。1977年福岡県生まれ。20歳で渡仏し、フランス各地で修業を重ねたのち、25歳でニースにフランス料理店をオープン。 南仏の素材を生かした斬新な料理が評判を呼び、2006年に28歳でミシュラン1つ星を獲得。以来5年連続一つ星獲得。2009年6月には東京に「Restaurant-I」をオープン。 TBS系列「情熱大陸」、NHK「トップランナー」他、多数のメディアに取り上げられる。
いい香り、火を入れるのがもったいない!と、ひんやり食感のパスタソースにしていきます。
鍋に、たっぷりのお湯を沸かし始めます。
トマト2個はへたを取ってざく切りにし、ボウルに入れていきます。
「トマト自身が、にんにくっぽい香りするんだよね!」
エシャロット、または玉ねぎを塩もみして水にさらしたもの(小さじ1/2)、芽を取ったにんにく(耳かき1杯分)はみじん切りにして、ボウルにあわせます。
オリーブオイル大さじ1、塩少々とあわせてなじませておきましょう。
「こうやってしばらく漬け込んでおくことで、香りも色も、オイルにうつるんだよ」
にんにくも、ほんのちょっとでいいそうです。
お湯が沸いてきましたね。パスタをゆでる前に塩はたっぷりと。 「パスタの場合は、お湯に対して10%だね」と、ひと握り分の塩が鍋に入りました!
ここで、パスタをきれいに鍋に入れるワザを伝授。 「パスタは真ん中を持って、上をひねりながら少しずつ入れていく」
真ん中にあった手を上にずらしながら「ひねってひねって〜」
「最後に・・・
パッ! と離す」
温かいパスタは袋表示から「-1分」でアルデンテですが、冷製の場合は冷やすと縮まるので、袋表示ちょうどの時間でゆでていきます。
氷水を用意し、ゆであがったパスタを短時間でしっかり冷やします。
「自分の手が冷たいなって思うくらいにね」
トマトソースとあわせて盛り付けたら、仕上げにバジルペーストを添えます。
香りも色も引き出したパスタソースが、春めいてくる時期にぴったり。
「夏になったら、桃とトマトでやってもおいしいよ!」
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